石灰岩(主成分:炭酸カルシウム)を焼いて出来る生石灰(酸化カルシウム)に水を加えてできるのが、消石灰(水酸化カルシウム)です。
「食品添加物水酸化カルシウム」は、厚生労働省食品添加物品質規格に準拠した高純度・高品質の安全な水酸化カルシウムです。

マイクロ水酸化カルシウム|太古からの用途


水酸化カルシウムは、太古にサンゴ礁等の死骸が海底に堆積し地層化し、その後の地殻変動や造山運動により陸地や山の石灰台や石灰鉱脈となった100%国産の石灰岩で、現在も産業用に日本各地で採掘されています。

農業では、酸性土壌改良用や作物の除菌剤として、畜産業では 流行性伝染病対策用の撒布剤や消毒用に利用されております。

その他にも、水酸化カルシウムは 昔から人間生活に寄り添った素材としていろいろ利用されています。
昔は、 洪水や大水のあとに 家屋の床下に撒いて伝染病の予防や除湿剤として利用したり、お城や蔵の壁材の「漆喰」として除湿効果・アルカリ性による酸化防止として利用されています。

最近は壁紙の接着剤や塗料のホルムアルデヒドが原因の痒みやアレルギーの発症を避ける為 漆喰壁を使うことも増えています。
学校のグランドにひく白粉も水酸化カルシウムです。

アルカリ性水溶液と水酸化カルシウム|病原細菌やウィルスに対して

私達は普段から、石鹸や重曹等を使い、雑菌を抑制したりしていますが、何故それらで菌を抑制できるかと言うと、汚れを落とすことはもちろんですが、アルカリ性で菌の繁殖を抑制しているからです。

アルカリ成分は一般的に「弱アルカリ性」と言われ pH10以下の石けんや重曹等のアルカリ製品があります。
pH10以上は「アルカリ性」と言われ”強アルカリ”です。
水酸化カルシウムの特徴は、その飽和水溶液がpH12.4(25℃)の高いアルカリ性であり、それには除菌・消毒作用等の効果がより多くあるということです。

一般的に販売されているアルコール、エタノール、塩素系、次亜塩素等、除菌消毒製品は、化学物質で作られた製品が多く、多くの場合様々な問題や人に対する課題が出始めています。

国民生活センター:「アルコール消毒で合成樹脂製のドアノブが破損」より

化学物質過敏症

消毒や除菌が日常的に当たり前になってきている現代で、「化学物質過敏症」と言う病名が増えてきています。


化学物質過敏症とは
化学物質を一度に大量に摂取した場合や、少ない量を長期にわたって取り込んだことにより引き起こされる、アレルギーによる症状と似たような症状(頭痛、目まい、動悸、気分が悪くなるなど)が現れるとされ、これを「化学物質過敏症」といいます。


人工的な物質では
合成洗剤(洗濯用、台所用、洗面用、シャンプー、ボディーシャンプー等)、柔軟仕上剤(衣類用、リンス)、ヘアスプレー、香水、化粧品、消臭剤、殺虫剤、除草剤、塗料、接着剤、住宅建材、家具、たばこ、自動車の排気ガスなどがあります。

症状
頭痛、目のかすみ、チカチカ感、目まい、吐き気、動悸、不整脈、息苦しさ、筋肉痛、不眠など様々な症状があります。

これらの原因を抑制するために
『化学物質過敏症』を知り、特に多くの人が集まる所では、香水、化粧品、ヘアスプレーなどの香料を含むものの使用を控えるよう配慮しましょう。

島根県HPより:「化学物質過敏症への御理解・御配慮をお願いします」より